中学横綱の木村拓也君（15）が元大関・朝潮率いる若松部屋に入門することが21日に決まった。滋賀・五個荘小４年の時に体重80キロの恵まれた体を見込まれ、町の相撲道場入り。５年の時にはわんぱく相撲全国大会準優勝。八幡東中では２年時に都道府県大会ベスト16、３年生になった今季は都道府県大会ベスト８、全国中学大会では優勝を飾った。
顔やスタイルは師匠の若松親方似だが、愛称はキムタク。相撲道場を主宰する奥矢公次氏が若松親方の近大相撲部の後輩という関係で入門が決まった。「小さい時から力士になろうと思っていた。あこがれの千代大海関のような突き押しの相撲をとりたい。角界のキムタク？恥ずかしいけど、プロなら目立った方がいいですかね」来年３月、大阪場所に「朝拓（あさたく）」のしこ名でデビューする。
◆木村 拓也（きむら・たくや）1985年（昭60）９月23日、滋賀・八日市市生まれの15歳。得意は右四つ、寄り。１メートル77、152キロ。家族は父・敏夫さん（37）＝運送業、母・浩美さん（37）弟・真中（まお）君（14）血液型Ｏ。
成田は身長２メートル 新弟子検査
大相撲初場所（１月７日初日、両国国技館）の新弟子検査が21日、東京・両国国技館内の相撲診療所で行われ、日大相撲部主将の成田純哉（21）が身長２メートルと測定された。これは身長が検査基準になった36年５月以降で神山（76年秋）チャド・ローウェン（現曙＝88年春）西原（90年夏）と並ぶ新弟子検査での長身記録。現役力士では曙に次ぐ２番目となるが、成田は「１度も２メートルになったことがなかったから」と不思議そうな表情。背筋力も182キロ、肺活量は規格の6000CCでは測り切れず、握力も80キロをオーバーした。学生時代は四つ相撲だったが「腕の長さを生かして突っ張り、曙関のような相撲を取りたい」と抱負を語った。なお、受検者11人はいずれも体格検査（１メートル73、75キロ）をクリア。内臓検査の結果を待って初日に正式合格が発表される。
≪曙がトップを守る≫両国国技館で開かれた十両以上の力士による力士会前に、各関取の身長と体重が測定され、ともに曙がトップを守った。曙は身長が２メートル03で体重は３キロ減の２メートル33。体重の２位は219キロの武蔵丸で、３位は179キロの雅山だった。最も軽いのは新十両の古市改め小緑の97キロで、最軽量だった智ノ花は110キロで２位になった。
≪番付早くも完売≫来年１月の大相撲初場所の番付が21日、早くも完売した。番付発表の20日から東京の両国国技館で販売され、21日の午前には一般に売り出す約３万枚が売り切れた。日本相撲協会の関係者は「21世紀最初の場所で、記念に求めるファンが多かったようだ」と話す。午後になっても買い求めに来る人が絶えず、中には「藤島親方の名が載る最後だったので…」という、先ごろ退職した元横綱若乃花のファンもいた。「若貴フィーバー」のころは80万枚以上印刷していた番付も、最近は60数万枚になった。今場所は普段より５万枚多く刷っていた。
≪いすＣ席を値下げ≫日本相撲協会が毎年３月に大阪で開催する大相撲春場所のいすＣ席の値段を、来年から500円下げて3600円にすることが21日、分かった。春場所の同席は他の場所と比べて割高で、両国国技館のいすＣ席と同額にするのが妥当と判断された。また、春場所のいすＢ席のうち、四隅の32席はほかのＢ席より見にくいため、Ｃ席とすることになった。ことし９月の理事会で、来年度の本場所入場料を上げないこと、値下げや料金体系の見直しをしていく必要があることが報告されていた。来年の春巡業からは、巡業の入場料を最大1500円下げることも決まっている。
